Rorstrand(ロールストランド)Bla Eld(ブルーエルド)のコーヒーポットが入荷しました。
Blä Eldとは青い炎という意味で、コカシリーズを生み出したHertha Bengtsson(ヘルサ・ベングトン)の名を不動のものとした傑作です。
成形の段階でヘリンボーン柄がつけられた丸みを帯びた形状に、釉薬がかかる事で濃淡を浮き立たせ、女性的な緩やかな丸みを帯びたフォルムに、メラメラと燃え立つ炎の様な動きのあるデザインを作り出しています。
1950年、つまり第二次世界大戦後、時代が新しい方向に動き出した時期にこのデザインは生み出され、その当時類を見ない独特なデザインにより、世界中特にアメリカで熱狂的なファンを掴みます。
当初は青と白のみのシリーズでしたが、アメリカでの好評に応えアメリカ輸出用として、赤、緑、グレーも続いて生産されました。赤はスウェーデン国内でも販売されましたが、数は少なくとてもレアなものです。
未だに世界中で人気の一品です。
メーカー | Rorstrand(ロールストランド) |
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シリーズ | Blä Eld(ブルーエルド) |
デザイナー | Hertha Bengtsson(ヘルサ・ベングトン) |
年代 | 1950-71 |
サイズ | 幅17.0cm(持ち手含む)直径5.0cm(開口部) 直径8.0cm(底部径) 高さ18.5cm |
コンディション | 一部色抜け、釉薬の凹みがあります。微細な傷はあるもののごく僅かで、色艶もしっかりあり、非常に良い状態です。 |
Rorstrand
ロールストランド
1726年に王室御用達窯として創業。高尚な装飾にとどまらず、高い芸術性によってヨーロッパや世界にコレクターを獲得していきました。その後順調に順調に業務を拡張していき、1873年フィンランドのアラビア地区にアラビアを設立。
特に1945年の第二次世界大戦後、芸術性だけに止まらず、機能性も高めたスカンディナヴィア・デザインを展開し、その機能性の高さから一般家庭にも浸透、業務を拡大していきました。
現在でも、モナミやエデンなど復刻版が発売され人気の様子をみると、色褪せることのない当時のデザイン力の高さが伺われます。